インターネットすやすや

嘘ときどき現実、見方により法螺話となるでしょう

手首にフェイクファー

いやはや、気づいたら12月も半ばである。なんてことだ。 前回この日記を書いたのはコインランドリーに行った日か。そこから2ヶ月弱、いろんな意味でめちゃくちゃラディカルに人生が動いて楽しかった。なんでこんなことになったんだろう? 自分でもそう思う。…

この先、乾燥地帯

Twitterを丸一日やめてみた。特に何か嫌なことがあったわけじゃなくて、なんとなく、あ、いっかいやめよ、と思ったのであった。 正確に言うと、何か嫌なことが(具体的に)あったわけじゃない、であって、具体的ではないいろいろはあった。玄関の土間がいつ…

毒と定置網

またずいぶん時間が経ってしまった。書きたいことは山ほどある気もあんまりない気もする。最近、悪意に引きずられて意地悪くなることが立て続けにあって、ダメだダメだ、と頭を振り払った。インターネットの海にはそこここに定置網があって、そこを通ると絶…

永遠の退屈

自分の思想の根幹にあってずっと頭から離れなくて否応なく惹かれてしまうもの、「退屈」な気がしてきた。 人生は根本的に退屈だけど、だからと言ってごちゃごちゃ言ってても仕方ないだろ、なんとか騙し騙しやっていこうぜ、っていうのがずっとある。 フィク…

今ならば

ずっと書きたかったものが書けるかもしれない。 という気持ちがむくむくと生まれてきた。 ずっと頭のどこかにあった。どこかでいつか言葉にしなくちゃいけなかったんだけど、多分今だと思う。 何年か前の、もっというと学生時代のブログを読むとおもしろい。…

人生最高の夏

人生最高の夏が終わって秋が始まってずいぶん経ってしまった。本当はもっと早く、というか頻度高く書こうと思っていたのに。秋の入口のある日、待ち合わせの時間より少し前に着いてしまったので青山ブックセンターでふわふわと時間を潰していた。仲のいい人…

あんたがたどこさ

5日間九州を旅行していた。福岡空港に降り立って、熊本に入って、杖立温泉でのんびりして、阿蘇を走って、熊本市内をぶらぶらして、九州新幹線で博多にワープして友達と合流して、佐賀・唐津に繰り出してさんざん遊びまくって、また博多で死ぬほど遊んだ。初…

あれからぼくたちは

わりと長く、旅行してきた。ああ楽しかった。夏が始まった。 ブリュッセルに降り立ってプラハから発つことだけを決めてヨーロッパに飛んだ。ブリュッセルとブリュージュ(ベルギー)とケルンとハイデルベルクとヒルシュホルンとローテンブルクとヴュルツブル…

浸水は午前3時

自分でもさすがにどうかしていると思うくらい、ドラスティックに生活を変えている。大きな意味でも小さな意味でも変えている。この2週間くらいで人格が入れ替わったんじゃないかってくらいギアを入れて、どこまで意識的なのか自分でももうよく分からない。ア…

夢ならば覚めないで

ひとつやりたいことを終えて、なんだかいろんなことが満たされてしまった。このために今までのいろんなことがあったんだと思った。多分4年前のわたしには無理だったので、すべてにちゃんと意味があったんだと思った。よいことをしたらそれをちゃんと人は評価…

私の誠実

最近「誠実」という言葉についてよく考える。不真面目で怠惰で横着で無責任だけど、誠実だけは別だよ。誠実でいたいよ。世界に。誠実、っていうのはあくまでこちらからの感覚でしかないんだなということを何度も思う。何をやってもどこに留意しても自分なり…

存在しないはずの記憶と思い出をすくって指の間からするすると落とす

映画「同級生」を見た。 www.dou-kyu-sei.comなんだかいろんなものの流れ込み方がすごくて窒息しそうになった。記憶の中の彼等2人がこんなにもこんなにも完璧に美しく映像になっていることにちょっとくらくらした。読んだ当時と今の自分がずいぶん変わってい…

私たちはxxしている

最近、何かに間に合わない夢をよく見る。今日は飛行機に乗り遅れそうになった。 半泣きになりながらチェックインするんだけど手が震えてタッチパッドをうまく押せない。名前が入れられない。すごい怖かった。必死でがんばって手荷物検査が終わって、急ぎます…

うつつであいましょう

しかしまぁ、自分でも呆れるほど、ずっとイライラしている。なんでこんなに毎日苛ついているのか、歯を磨きながら自転車で川沿いを走りながら駅から会社までの道を歩きながらPCが起動するのを見守りながらお昼ごはんを買うべくSUBWAYの列に並びながら地下鉄…

Over the Mint Chocolate

「あれ、純ちゃんまだいたの」両耳に沈むイヤフォンの隙間から明るい声が届く。窓際の席からドアの方に目を向けると逆光の中にその人は立っていた。純ちゃん、なんて呼び方をするのは最初からこの人しかいないけど。「ナオ、部活は」 「今日はもう終わり、中…

真空と地動説

9月にサンフランシスコに行った。去年も同じような時期に行って少しだけ書いたから今年も少しだけ書いておこう。まだ夏の終わりの東京と違ってもうすっかり寒くて風邪をひきそうになった。コートを着てる人と半袖の人が隣り合っているのを見るとアメリカだな…

首をかしげている犬みたいな

26という数字に大変に思い入れがあって、それはひとえに生まれた日付だからなのだけど、そしてそんな贔屓目を前提でいうと、かわいくないですか。濁点を天気がいい土曜日の午後のような音で挟んでる機嫌のよい響きも、首をかしげている犬みたいな全体的なフ…

寒い日のガトーショコラ

「どーする?」 「うーん、ガトーショコラ」 「ん。お兄さん、注文いいですか。ガトーショコラ1つとロイヤルミルクティー2つ。フォーク2つください」 「ありがとう」 「久しぶりに来たね、ここ」 「ガトーショコラでよかった?」 「うん、食べたかった、寒い…

物語が必要な人種

数時間前に、2ヶ月ぶりくらいに正気に戻った。なんだかよくわからないくらいずっと目まぐるしく忙しくて、毎日次々とボスがあらわれて、やっとラスボスだと思ったら倒した後に実は四天王だったってわかって、そんなの今から言われても!って思いながら、でも…

あなたの本当の人生は

今朝家を出た瞬間に、うそでしょ、もう春なの?と思った。そんなわけない。まだまだ寒くなる。でも水分が多くていつもより軽くてやわらかい空気は完全に春だ。2月の終わりって感じ。梅が咲く寸前。雨が降ったり止んだりする時期。浮足立って叫びたいみたいな…

夢のカリフォルニア

サンフランシスコに行った。2回目だ。何十日かのまとまった時間を初めて過ごした海外の街は、もちろん住んだとは到底言えないんだけど、ぼんやりと勝手を覚えていてそういうもんなんだなぁと思った。通りの名前や気に入ってたお店やおいしくないお菓子やジュ…

DJごっこをはじめた

DJごっこにチャレンジした。 ……めっちゃ楽しかった、へたくそにもほどがあったからもっと勉強したい。 当日機材はじめて触ったという突貫工事感。。 DJっていったら怒られそうなくらいで、ただ速さ合わせたりいいタイミングで切ってつなげるだけだけどそれで…

網膜の可能性

毎日毎日書きたいことがありすぎていくつもいくつも浮かぶんだけど時間と体力とまとめてかけるほどの一貫した思考がなくてその一瞬をするすると逃してしまうのがかなしい。どうでもいいことこそ、パッと思いついた戯言こそ、きちんと言語化するとあとから読…

四捨五入したらゼロ

書類を書く機会があって年齢のところに25と書いた。コンマ2秒くらい遅れて25と書いた。 そうだった、25歳の世界が開幕したのだ。気を緩めると忘れる。 いろいろあってずいぶん前からネットで誕生日を祝われたい欲が失せていた。むしろ億劫だった。平積みされ…

書くの好きなの?

ソチ・オリンピックが始まる。フィギュアスケートもスキージャンプもスノーボードも、あんなに体を動かせるのは気持ちがいいだろうなぁと思って見ている。というか、どんな感覚なんだろう。想像がつかない。氷の上でくるくる回ったり、猛スピードで空に突っ…

ワンルーム・ディスコ

もしもーし? うん、今大丈夫、さっき家戻ってきた。え? テンション高い? そうかなあ、緊張してたからかな。まだ疲れを感じるほど慣れてすらいないから。つらくないよ、やっぱり東京は忙しいけど、へいきへいき。お正月……は帰れそうにないよ、だってわたし…

冷たい首

胸くらいまであった髪をうなじが見えるくらいの長さにした。15~20センチくらい変わった。急に短くすると「失恋したの?」って冗談みたいに言われるよ、と何人かににやにやされたから、もしそんなことがあったら「何も聞かないでください……」と気合入れた神…

余命いちまんごせんにちの友達

彼は大学の友人で、出会ったのは18なんだけど、明るくて陽気で頭がよくて押し付けがましくなくて、一緒にいていつだって楽しい人だった。大2病……っていうのかな、大学生やってると躁鬱みたいになる時期だってあるじゃない、そんな風に面倒にこじらせていた時…

見過ごしの戯れ

「こないだ気付いたんだけど、わたし1人だけのTwitterリスト作ってる人がいてね」 「えっ、知り合い?」 「ううん、知らない」 「……気持ち悪いでしょそれ」 「うーん、でもきっと知ってるんだと思う」 「な、どういうこと」 「なんか、ふぁぼとか見てるとそ…

午前3時の合法地帯

随分長いこと外国に単身赴任していた父親が帰国して、にわかに身辺が騒がしい。 いや別に騒がしくないのだけど何も。気持ちの問題よそこは。 家の中が乱雑に感じる。母親と2人だった家に1人増えるだけでこんなに空気の濃さやほこりの舞い方が変わるなんて予…