存在しないはずの記憶と思い出をすくって指の間からするすると落とす
映画「同級生」を見た。
なんだかいろんなものの流れ込み方がすごくて窒息しそうになった。記憶の中の彼等2人がこんなにもこんなにも完璧に美しく映像になっていることにちょっとくらくらした。読んだ当時と今の自分がずいぶん変わっていることも含めてエモい。10年。
特別BLを愛好して追いかけているわけでなくても(読むけど)(このニュアンス人に伝えるの難しい)この作品最初に読んだ時に「……すごい」ってなったの強く覚えてる。何度読んでも感情揺さぶられるし、ラブストーリーとして本当に超好きで完成度の高さを感じる。別にボーイズのラブであることが前提じゃなくて。
さまざまなときめきの要素が詰まりすぎていて死んじゃいそうだった。今好きなもの、これまで好きだったものとつながった。そうだよ、わたしハイカーストの人が好きなんだよ……。
草壁の「怒るよ」が好きすぎて死ぬかと思った
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
草壁くんの金髪が毛先にかけて濃くなるグラデーションが好きだしくせ毛が走るとふわふわ揺れるのも好きだし雨を吸ったしずくが先っぽから落ちるのも好きだし温泉入ってるぺたんとしてるのも好きだしバイク乗るのにメットに無造作に押しこむのも好き
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
草壁光くん絶対体育の授業でバスケするときは髪結ぶよね?すき
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
草壁光を草壁光たらしめている、神谷浩史さんというひとはすごい人だな……と生唾を飲んだ。キャラクタがぐわんと立体的になってドキドキする。いや草壁、好きだけど、好きだったけど、こんなに好きなのかと思わされるとは。コミュニケーションの距離感が、間の取り方が好き。原作のあの感じを映像表現でこうしてくるんだぁって思った。ときめくよ。。
「高校生」という概念から発せられる、本当は存在しないはずの記憶と思い出に押し潰される。もしかしたらあったかもしれない。なかったかもしれない。高校生のころの明日世界が滅亡するかもしれないって退廃感、先が見えないし見たくもないブラックホール感、取り巻く環境が狭すぎてほんの少しの言葉や行動でひどく振り回されてしまう感、思い出すとぜんぶ苦しいし絶対に戻りたくない繰り返したくないけど、こうやってフィクションで見ると。ああそういうことだったのかも、って。
お前知ってる?なんか佐条と噂になってんよー、あいつらそういう感じなの?って、そうなん噂なってる?そっかーマジかー、わはは、ところでさー、って会話のリアリティが凄かった。否定も肯定もしない。あるいはできない。別に同性でそういう関係なことを隠したいわけじゃなくて、どう答えても何かが嘘になってしまうんだよな。言葉にしたら死ぬものと立ち上るものがあるのだ。
「同級生」見ました、ちょっとこれは……すごい……ひえええ
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
終始めっっちゃくちゃ恥ずかしくて恥ずかしい!!!という気持ちを映画館の全員で共有しててみんなで息を潜めて声を殺すすごい1時間だった
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
映像表現も彩色もカメラワークも、原作ありきであの世界観を汲んでるからこその挑戦て感じで超きれいでスクリーンで見た意味あったしスタッフインタビュー読みたくてパンフレット買おうとしたら売り切れだった
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
うまく言えないんだけど、会話の重ね方とかコミュニケーションのベクトルのレベルで草壁佐条とふまけんとさやみる、自分の中で同じ軸にあるなと思った……2人の間に恋愛関係を見出したいとかでは少しもなくて…本質的ハイカーストと本質的ネクラ
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
ふまけんもさやみるも「同じクラスにいたら絶対に違うグループなのに運命のいたずらで同じものを背負わされ苛立ったり衝突したりしながらなんだかんだ唯一無二、プライベートのことは少しも知らないがステージの上では自分のシンメはお前なんだよ感」に最高にときめいている
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
はぁ…高校生って…狭すぎる世界はたった一言で色が変わるしほんの3秒でぐるっと回るからな…
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
着彩がほんとにきれいだったな〜〜水彩風だけどアナログ感ありすぎなくて…あとCGをうまく馴染ませた画面の作り方がすごく好き
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
同級生の神奈川設定、めっちゃわかるとしか言えない、東京でも埼玉でも千葉でもなく神奈川(?)
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
中村明日美子先生は小田急をよく描いてくれて、小田急超大好きだからうれしい
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
腐女子なわけではなくある日思い立って後天的意識的にBLを学んだわけだけど、最初にすすめられた入門書の中にもちろん金字塔として「同級生」含まれていて、BL作品としてって前提じゃなくこの世に存在するラブストーリーとして超好き、完成してる、超すごい…と思った気持ちを映画で思い出した
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日
ハードル高すぎるとわかってはいるけど全然BLとか知らねーよという人にも見て下さいしたいし1500円で(特別興行?扱いで1800円じゃない)本当は存在しないはずの高校時代の記憶と思い出に押し潰れてみてほしい
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年2月28日