永遠の退屈
自分の思想の根幹にあってずっと頭から離れなくて否応なく惹かれてしまうもの、「退屈」な気がしてきた。
人生は根本的に退屈だけど、だからと言ってごちゃごちゃ言ってても仕方ないだろ、なんとか騙し騙しやっていこうぜ、っていうのがずっとある。
フィクションの世界でもそういうものが好きだな、振り返れば。宮崎駿の「この世は生きるに値する」は本当に本当に好きな言葉だし何度も励まされているけど、それと「この世は退屈」はわたしの中では両立する。
「ラ・ラ・ランド」は退屈な日常から出発する映画で、夢が叶ったところで世界は変わらないのがすごくよかった。また新しい退屈がはじまる。それは永遠に続く。違う一瞬の煌めきで生き延びていくしかない。