インターネットすやすや

嘘ときどき現実、見方により法螺話となるでしょう

毒と定置網

またずいぶん時間が経ってしまった。書きたいことは山ほどある気もあんまりない気もする。

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最近、悪意に引きずられて意地悪くなることが立て続けにあって、ダメだダメだ、と頭を振り払った。

インターネットの海にはそこここに定置網があって、そこを通ると絶対に毒が塗られた縄に足を絡め取られることがわかっているのに、スリルを求めてつい泳ぎに行ってしまう。台風の夜に海を見に行く人現象。傷だらけの足を舐める快楽。平和だから。

幸か不幸か、わたしは悪意に異常に強いので、相当強く縄が皮膚に食い込んでも焦らない。もがくとますます傷つくことがわかってるので、あ〜〜こういう感じだったわ〜〜と痛みを味わって、波でうまいこと縄が離れたタイミングでふわっと抜ける。

しかし今回はちょっと負けそうになって危うかった。ちょっと長時間いすぎた。周りの人に早く帰ってこいと言われたので抜け出せた。持つべきものは趣味の悪い趣味を許容してくれる程度に趣味のいい友達だ。

しかし冷静に考えて、悪意になんて負けていられないし、そんなちょっとした悪意よりももっとイカしたものがこの世にはあふれている。私は定置網の代わりに沖に出て餌をまく。遠いどこかで新しい生き物がなんとか育てばいいなって思う。食べるなら自分が育てたものをおいしく食べたいなって思う。