インターネットすやすや

嘘ときどき現実、見方により法螺話となるでしょう

物語が必要な人種

数時間前に、2ヶ月ぶりくらいに正気に戻った。

なんだかよくわからないくらいずっと目まぐるしく忙しくて、毎日次々とボスがあらわれて、やっとラスボスだと思ったら倒した後に実は四天王だったってわかって、そんなの今から言われても!って思いながら、でも立ち止まるのも後退するのも許されないし、進めば進むほど個人の技量になってくの知ってるから何かを漏らさないようにこぼさないように見落とさないように、息を殺しながらずっと生きていた。今日、台風が過ぎたみたいにパッと目の前が開けてちょっと呆然とした。あああ。春だから世界がまぶしい。昨日まで何を考えていたかもう覚えていない。

週末だけが現実だ、だから、もう反動のようにひたすら幻想を詰め込んでいた。夢から醒めた夢。夢と現実を、妄想と願望を混同していくのに必死だった。常に頭を混乱させていないと心が折れそうだから麻痺させてた…感じ……。

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3月15日にSexy Zoneのツアー初日に福岡に行って、ものすごく楽しかった。……ものすごく楽しかった。

正直言ってハードル下げまくっていて、アルバムも当日の朝初めて聞いたくらいの意識の低さだった。この数ヶ月は疲れて少クラすら見られなかったし。今のわたしには生命力が強すぎる。画面越しで見るのも結構キツいくらいの精神状態で、このエネルギーが何らかの形で窮屈に閉じ込められていたらつらすぎる、評判悪かったらマジでコンサート行きたくなくなりそうだな~旅行と思って初日遠征しよ。。福岡でおいしいもの食べよ。。くらいのスーパー不純な姿勢だったのに!なのに!

楽しかった!んだよ!行ってよかった。賛否両論あるのかもしれないけど(よく見てないから知らない)わたしはすごく楽しかったし、楽しかったと言い続ける。


なんだろう。いやアイドルのライブなんていっぱい行ってるのに。舞台も見てるのに。なんでこんなにスイッチ入ったみたいに元気出たんだろう。

個別具体的なポイントを言うとキリがない…っていうか記憶が飛んでるからもう1回見たいんだけど、みんなみんなかっこよくてかわいくて美しくて、ちゃんとアイドルだった。わたしがずぶずぶにふてくされていても、自暴自棄になってても、そんなの関係なくこの人たちはアイドルでいてくれる、ってすごいことだなって感動してしまった。

って言うとすごく陳腐だけど。

そう、「Hey you!」って曲に「せっかく会えた日は笑ってみせろよ」って歌詞があって、そこでうぐぐってなった。突然はっきり耳に入ってきた。そうだよなぁ、とにかく楽しいことをかき集めてげらげら笑って生きるしかない。スペシャルをいっぱい作るしかない。


ちょうど1年前もツアー初日に雨の名古屋に行ったんだった。それもすごく幸せになれたんだった。初日ハイすげー!って思ったんだった。ツアーの後半でいろいろあったし、そして夏以降もまぁその時想像もしてなかったことがいろいろあったから、時間の感覚があんまりなかった。

でもどんな状況でも1年は1年で、男の子たちは信じられないスピードでめいっぱい走る。外から誰がどこから何を言おうと時間は平等で裏切らない、ちゃんと人を成長させる。神々しいくらいに。

アイドルを見てるといつも、そうだ私も頑張らなくては、ってなるものだけど、生で光に当たるとその深さが全然違う。今ここに立つまでに重ねた時間に思いを馳せる。前回の「初日」よりみんな余裕があるように見えた。その瞬間何を考えているのかどんなことを思ってるのか、わたしたちには永遠に絶対にどんなに求めてもわからないけど、透けて見える何かはちゃんと感じるわけだ。

若いっていいな……とかじゃなくて、この人たちの1年とわたしの1年だって平等なんだぞって思う。明日もがんばろうだし、来週もがんばろうだし、どんなにドロップアウトしたくても倒れそうになっても自分の人生を生きてくれる人は他にいないんだから足を出すしかない。だからそのために、もっと幻想を摂取しないと、脳を麻痺させていかないと。起きたら正しくラリってればいい。


いつも同じことを書いている気がする。いつも同じ結論になるんだな。
おやすみなさい。